日常何気なく過ごしている時は、家族や身近な人に、感謝の意を伝えたくても、照れくさくて言えない事も多い。
ところが、温泉宿はじめ、旅先でそのような場があれば、改めて日頃のサポートに対して、「ありがとう」と言いやすいのは何故だろう。
それは、やはり非日常という空間が影響しているように思える。
結婚式をある角度で見てみると、新郎新婦が、両親はじめ、関係者に感謝をするセレモニーでもある。
だから、結婚式には涙は付きもの。
人は、“心を動かされる”と、涙を流す。
涙を流すと、心の中にあった、何か突っ掛ったものが、流れるような気持ちになる。
少なからず、ストレスが取れるという人もいる。
だからこそ、大事な人に対して、感謝の気持ちでの旅行のプレゼントは、何よりも伝わる。
いっしょに同じ空間で、時間を過ごすことで、共有感が生まれる。
そして、相手がかけがえのない人だと実感できる。
時間は、人に限らず、平等に与えられたもの。
お金で時間は買えない。
だからこそ、時間に彩りや付加価値をもたらす「旅行」は、最高の感動の場なのだ。
人にはそれぞれ、長い、短いの寿命はあるが、それは時間的なものさしであって、本当の価値は、人生の中でどれだけ“感動”できたかで決まるような気もする。
最近、私も、旅をすると、何気に“感動”を探している。
“感動”は、目に見えないエネルギーを自分に与えてくれる。
涙を流すほどの“感動”に出会えば、その旅は大成功なのだ。
話は変わるが、男女の恋愛関係が終わると、女性はすっきり断ち切れるが、男性のほうが女々しくて、引きずっている場合が多いという話がある。
男性に比べ、女性はよく涙を流すから心機一転がしやすいのか?
涙は“リセット”のサプリメントなのかもしれない。