もう7月。
夏だ。
夏といえば、旅行。
旅行といえば、私の場合、思い出作り。
思い出とは、同行したパートナーの笑顔はもちろん、移動中の出来事、滞在先での美味しい食事、大自然を感じる絶景・・・など色々ある。
しかし、悲しい事に、時を重ねる毎に、細かいエピソードは忘れ去られ、楽しかった記憶も、少しずつ風化していく・・・。
だからこそ、人は写真を撮り、記憶にとどめようとするが、数年たつと、その写真を撮った事は覚えているが、どんな気持ちだったのかまでは、忘れてしまう事もしばしば・・・。
しかし、その旅の間に、音楽を同行させると、その思い出が、立体的に脳に格納されるような気がする。
今、iPhoneはじめ、携帯音楽プレーヤーが当たり前の時代。
いくらでも、大量の音楽を持ち運べる時代になったわけだ。
そんな時だからこそ、音楽はいっそう旅のお供におススメなのだ。
若いころは、よく音楽を聴いていた・・・という中高年は多いだろう。
最近は、新譜はほとんど買っていないという人も多いかもしれない。
でも、そんな方でも、音楽は旅に持ち歩いてほしい。
考えてみてほしい。
今や、映画でもテレビドラマでも、音楽がないものはない。
映画の中で、サウンドトラックが、あらゆるシーンを印象的に演出し、盛り上げている事を思い出してほしい。
音楽は、思い出や記憶を思い出させてくれる“スイッチ”の役目もする。
これぞと思った曲を、旅の途中にヘビーローテーションする事により、その旅の時間に音楽が刷り込まれる。
写真を見て、旅を思い出すのもいいが、音楽でその時間を思い出すほうが、何か映画的で、絵画的で、そして感動がよみがえってくるような気もする。
私は最近、旅の音楽は、インストゥルメンタル曲が多い。
William Ackerman、George Winstonや Kenny Gとか。
歌詞があると、その旅のシーンに合わない場合があるからだ。
まさに、私の考えは、サウンドトラックの如く(笑)。
そして、小さなヘッドホンや、クルマの移動の方は、車内オーディオでも聴くこともできるが、滞在先の部屋にもオーディオがあるのが理想的。
高級ホテル・旅館では、携帯音楽プレーヤー用のスピーカーを備えているところも増えてきた。
持ち運びが便利なポータブルスピーカーも種類も豊富に出回っている。
ぜひ、今年の夏は、音楽と一緒に旅を満喫してほしい。
映画的に旅をするのも、一興という事です。