2016年4月14日以降、熊本県・大分県を中心におこった群発地震は、数々の民家を倒壊させ、多くの死傷者を出した。
被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
東北生まれの私にとって、これで思い出されるのは、2011年3月11日の東日本大震災。
まだ、あれから5年しか経っていないのに・・・おきてしまった。
ちょうどその頃、まさに東北から北関東を周っていた時期だった。
東北の、ある宿の女将は、熊本の地震のニュースを聞いて、その場でへたりこんだという。
5年前の悪夢が、思い出されたからだ。
このブログを書いている4月30日現在でも、少なくなったとはいえ余震が続いているらしいが、九州の南北の大動脈である九州新幹線や九州自動車道も復旧し、私からすればもの凄いスピードで、復活しようとしている。
今月後半は、スタッフ総出で、関係している九州のお宿さんと連絡を取りつつ、キャンセルなど相次いだお客様への対応のお手伝いや、最新のニュースの告知などのフォローを、できる限りさせていただいた。
その時感じたのは、やはりフェイスブックなどSNSの役割の大きさだ。
HPの更新などままならない時でも、スマホさえあれば、いつでも新しい情報をアップできる。
その情報伝達のスピードは、今回の地震の影響を少しでも減らしてくれた感がある。
それでも、黒川温泉や由布院温泉でも、宿の一部が壊れ、解体せざるを得ないところもいくつかあると聞いた。
この地震を機に、廃業する宿もあるとも聞いた。
いずれにせよ、大きな地震は、自然災害は、宿の未来、人の人生を狂わせる。
温泉宿は、家のように簡単には引っ越せない。
大地の下に眠っている温泉とつながっており、かつ運命共同体だからだ。
温泉という自然の恵みをいただいている日本という国は、火山大国であるという事実から逃げられない。
だからこそ、微力ながら、少しでも、愛する温泉宿を守りたいと改めて感じた。