この文章を書いている時期は、まさに日本国中がゴールデンウィーク。
一部の人を除いて、国内はもちろん、海外へ大移動をしている時期である。
旅を日常としている私は、こんな時は、ある場所に籠って何もしないと決めている。
そのほうが、ストレスを感じないし、また、日ごろ忙しい中、整理できなかった仕事も片づけられそうだからだ。
さて、そのゴールデンウィークのおよそ1か月前になると、宿探しに困っている知人から、私に相談の連絡が来る件数が増えてくる。
予約サイトを見ても、ガイドブックで探しても、ピンとこないという。
ふだん、旅行をしていないと、どこがいいとかのカンが働かないのか・・・。
宿選びは、クルマ選びに似たり。
趣味的に欲しいクルマと、現実的に必要なクルマは違う。
自分だけで選ぶならそれほど時間がかからないが、家族がいる人は、それぞれの意見を聞く必要があるので、時間がかかる。
宿のホームページを見ると、それぞれの特徴はよく分かる。
料理が美味しそうだとか、温泉がいいとか、景色がいいとか・・・。
でも、ふだん、旅をしない人にとっては、それでも探すのが難しいという。
自分たちが、そこに泊まっての想像がつかないのか、いわば「妄想」っぽいものが働かないのか・・・。
つまり、その場に身を投じて、心地いいか、ゆったりできるか、周辺の観光ができるか・・・などのイメージが湧かないのかもしれない。
宿側のホームページは、いつのまにか、Webデザイナーやコンサルタントに制作を任せ、それが美しいサイトを作り上げることはできたかもしれないが、どこも同じようなものばかりで、違いがよく分からなくなってきたのかもしれない。
こんな人におススメ・・・のような、コンシェルジュ的な案内も、ホームページに必要なのかも。
分かりやすさを追求するのは難しい。
人それぞれに、宿選びのスキルが違うのだから。