最近、温泉宿のホームページ(以下HP)を見ると、本当にきれいになった。
画像も大きく、内容も分かりやすくなった。
スマホ時代の全盛ということもあり、レスポンシブWEBデザインが主流となった。
しかし、反面、どこも同じように見えてくるのは私だけであろうか。
デザインを手掛けるものは、レイアウトや内容を考えるディレクターが不在の場合、平面的な表現になってしまう。
デザイナー自身が、「旅人」でない場合が多いという理由もある。
それよりも、いまHPで一番物足りないと思うのは、いわゆる「周辺観光」というコンテンツだ。
日本人はともかく、いまやインバウンド、訪日外国人が年々増えている現状をみるとなおさらだ。
外国の方は、「県」とか「〇〇地方」という判別はしない。
近くに何があるかという「エリア」で見る。
海外旅行として、日本をみれば、多種多様な観光名所がある。
自然の景観の優れたところもいっぱいある。
そこのところを静止画の一枚の画像だけで紹介しているのは、なんとももったいない。
私からすれば、一番力を入れるべきコンテンツだと思う。
HPは、宿という「点」の魅力だけでなく、その周辺の魅力、すなわち「面」をアピールしなければならないと思う。
「周辺観光」の魅力は、「宿」自身の魅力でもあるからだ。