2018年9月6日未明に起きた「北海道胆振東部地震」。
亡くなられた方、そして遺族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
思えば、最近大きな地震が続けて起きている。
2年前には、大分にも多大な被害をもたらした熊本地震。
そして、忘れもしない2011年の東日本大震災。
地震だけではない。
今年の7月には、多くの死傷者を出した西日本豪雨も発生した。
1月には、草津白根山の噴火もあった。
私が、観光業界の仕事に携わってきて、ここ数年のニッポンの天災被害は、胸が締めつけられる思いである。
復興といっても、まずは被災された方の基本的な生活環境を整えなければならない。
そして、同時に経済的な負担を極力少なくさせる事は絶対に重要だ。
観光を生業にしているところは、それらの環境が揃ってからの復興スタートとなる。
生活が落ち着かなければ、旅行どころではないからだ。
しかし、被害が落ち着いた現地に、旅行者が足を運ぶということは、結果、被災地にお金を落とすという事になる。
被災地に義援金を贈るのもいいが、旅をするということも、被災地の復興につながるのは確かだ。
2011年の東日本大震災直後に、東北の旅館経営者数人と連日のように電話で話した事を思い出す。
彼ら共通の意見は「支援はお金もいいけど、何よりも一番嬉しいのは、直接泊まりに来てくれた時」。
お金はいわば、経済的な支え。
でも、直接現地に赴くことは、お金プラス精神的な励ましとなる。
パタッとお客の足が止まった時、キャンセルの電話やメールが連日のようにもらう時、宿泊施設の方たちは、この世から見捨てられたような絶望感に苛まれるという。
そんな時に来てくれるお客様は、彼らからすれば、間違いなく希望の光なのである。
ニュースで、北海道ふっこう割がスタートすると聞いた。
このへんの政府の対応は、北海道の観光業界で生計を立てている人たちにとって心強いと思う。
「旅をしよう!」
これが、一番の被災地への贈り物と信じて。