先日、群馬県にて、久々に泉質の違う温泉を1日で3か所に入ることができた。
まずは、伊香保温泉。
泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉。
いわゆる、茶褐色のお湯で有名な通称「黄金(こがね)の湯」だ。
伊香保と言えば、石段街の上にある泉源から傾斜を使って温泉が運ばれてくるところ。
だから、石段沿いの温泉旅館のお湯は「濃い」。
その代表格は、「千明仁泉亭」。
この宿名物の、深さ1mもある浴槽の「仁乃湯(めぐみの湯)」が私のお気に入り。
この中性の肌に優しい泉質と、ちょうどいい湯温が本当に気持ちいい。
石膏泉と重曹泉で美肌の湯4要素のうち2つもあるし!
次に立ち寄ったのが、四万温泉。
「四万やまぐち館」にお邪魔して、ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉の湯に浸かる。
川沿いの露天風呂は、泉質の良さも手伝って、旅情気分も増すばかり。
こちらも、中性の温泉で、石膏泉効果で、美肌の湯の資格あり!
さすが、酸性の草津温泉の仕上げ湯として知られた名湯です。
最後に立ち寄ったのは、一気に標高を稼いで、万座温泉へ。
この日は、四万温泉では雨模様だったのに、ここでは雪が降っていました。
さすが標高1800m!
入湯したのは、プリンスホテルが経営する「万座高原ホテル」。
ここは、4つの源泉を持つ稀有な温泉ホテルなのです。
「姥湯」酸性・含硫黄-ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩温泉(pH2.5)。
「大苦湯」酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(pH不明)。
「竜泉の湯」酸性・含硫黄-ナトリウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物温泉(pH不明)。
「嬬取の湯」含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(pH1.5)。
・・・と強烈な温泉のラインナップ!
しかも、男女混浴の露天風呂は、当日、雪見露天となり雰囲気も最高でした。
湯浴着を着用ですが・・・。
そして、湯舟ごとに違う源泉が注がれ、色も微妙に違う!
しかし、温泉ソムリエ的に言えば、肌に優しい温泉から、刺激が強い硫黄泉や酸性泉に行くのがセオリーですが、今回はその逆だったわけ。
それでも、今回は冬場でもあり、私の肌もカサカサで、かかとの角質もボロボロ状態。
ここで、私は、あえて湯上りに、お湯で温泉成分を流さず、そのまま着衣。
案の定、家に帰ると、硫黄臭いなどと家族に言われたが、翌日から肌が生まれ変わったようになったのは事実。
今回は、最初に入った2つの低刺激で優しい温泉は、アルカリ性ではなく中性で、皮脂や角質を多く溶かすことなく肌を整え、さらにぬるめのお湯は、しっかりと温泉を肌に浸みこませることができた事。
そして、最後に入った万座の酸性泉は、硫黄泉でもあり、それはつまり肌にいい美肌の湯であった事が良かったのかも。
食べ物には、「食べ合わせ」というものがあるが、温泉にもある。
でも、あえて今回は少しそれに反した「湯合わせ」をしたわけだが、この時期の私の肌にはマッチした。
うーん、温泉は奥が深い!