この6月2日(日)に、群馬県・谷川温泉の「別邸 仙寿庵」にて、温泉ソムリエ認定セミナーを開催することになった。
弊社で、同セミナーを主催することになって、もう8年目になる。
あの、東日本大震災のあった年からだ。
2011年の震災後の半年間は、東北及び影響を受けた温泉宿は先が見えない時期であった。
お客様が来ない、従業員の雇用問題、そして将来の見通しが立たない・・・と、まさに地獄のような日々だったはずだ。
そんな中、少しでも東北の温泉宿に微力ながら勇気を与えたいとの一心で、温泉ソムリエセミナーを温泉宿で開催したのが、温泉ソムリエ協会との最初のつながり。
ニッポンの温泉(源泉)のほとんどは、温泉宿をはじめとした宿泊施設が管理しているからこそ、私たち温泉愛好家や旅行者が恩恵を被っている・・・という考えが私にはある。
実際、私の大好きな北海道の温泉は、ここ数年、温泉宿が閉鎖するごとに、源泉井戸の管理者が不在となり、温泉も入浴できなくなっているのも悲しい事実。
だからこそ、都会ではなく、温泉宿がある地方でセミナー開催をすることに私はこだわっている。
少しでも、力になりたい意志も働いている。
温泉ソムリエという資格を取得することにより、いわゆる温泉そのものを勉強し、その知識を得ることにより、温泉の素晴らしさを知り、今まで以上に温泉のありがたさを実感できる。
温泉に入る気持ちよさにプラス、楽しさが増すのは相乗効果だ。
温泉セミナーのあとは、温泉宿の美味しい夕食時や、その後に行う、温泉ソムリエになり立てのメンバーとOG、OBの皆さんとの懇親会が、また楽しい。
温泉という共通の趣味を持つ者同士が集まり、そしてお酒も入ると、初対面でも時間もかからず、すぐに友達になれる。
これも、温泉の効能?のひとつだろうか(笑)。
そして、9月には東北の鳴子(東鳴子温泉の旅館大沼)にて、温泉ソムリエセミナーを予定している。
インバウンド需要も含め、東北に新しい風を起こしたい。
日本人にとって、温泉は憩いであり、保養であり、観光でもある。
日本の旅行=温泉・・・という方程式を、世界中にもっと広めたい。
頑張るのみだ!