このブログを書いているのは2020年5月31日。
新型コロナ禍における首都圏の非常事態宣言も先日解除になったばかり。
でも、まだ感染が終わったわけではない。
未だに予断を許さない。
そんな中、ここ1ヶ月で改めて感じた事がある。
コロナ以前、仕事柄、人と会うことが多かったが、外出自粛で自宅にいる時間が異常に増えたのにも関わらず、ある種の人恋しさ?は感じない。
ここ2か月は、外に出るとしても、近所のスーパーや理髪店に行くぐらいなのに。
それは、Zoomなどのオンライン会議システムを利用しているから。
WEBカメラで、モニターに映っている人の顔は、マスクはしていない。ほとんどが自宅か何かの個室にいるから。
ところが、近所のリアルな外出になると、知り合いにあっても、マスク越し。
お店に行っても、あたりまえだけど、みんなマスクをしている。
つまり、顔が見えない。
顔の表情が見える分、オンラインの方が、人に会っている実感が、私個人は強い。
Zoomアプリも、この新型コロナの影響で、オンライン飲み会なるもので大流行。
ビジネスツールだったものが、リモートワーク拡大と同時に、オフ時間のツールとして認知されたのも、この数か月の出来事。
私に関連する、温泉旅館ホテルさんは、ほとんどが最近まで休業を余儀なくされ、経営的にも切迫した状態である。
しかし、前述のように非常事態宣言が解除されて、徐々に人の流れが増えてきて、経済的には少しずつでも上向きになるはず。
それでも、受け入れ側の宿泊施設もクラスタ感染が不安だし、お客様側も移動する事での感染リスクが怖い。
今まで経験したことが無い、目に見えない恐怖が、旅行をするという行為に大きな壁を作っている。
ここで提案したいのが、その不安の一部でも解消するために、これだけ日本国民に認知された、ZoomやSkypeなどのオンラインコミュニケーションシステムを利用するのはどうかという事。
LINEやGoogleでも可能だ。
施設側も、人による応対が必要だから、フルタイムではなく、1日数時間の枠を設ければいい。
PC(スマホ)越しにお客様と会話するわけだから、宿ならではのコロナ対策の取り組みを視覚でアピールできるし、あらかじめ共有画面用の説明画像や案内コメントを入れておけば効率的だ。
そして何よりもお客様の、何が一番不安、気にしているかが直に聞けるというのがいい。
そこで予約完結となれば、施設側も受け入れ準備も充分にできる。
スタッフの顔を覚えてもらうという事で、さらにその宿への親近感も沸く。
コロナ以前は、旅行をする(マーケティング的)三要素は、時間、お金、モチベーションと言われていた。
そのひとつのモチベーションには、安全(セーフティ)または、不安解消というマインド的な意味合いが加わった。
それを少しでも軽減するのは、やはり人対人のコミュニケーションのような気がしてならない。
オンラインで、遠くの人と結びつく。
ネット予約だけがオンラインではない。
いまは、そこにアナログ的な要素が必要。
それが浸透していけば、必ずいい方向に行くのではと私は信じている。