わが「貸切温泉どっとこむ」は、サイトを公開して21年目となった。
ネットの世界では老舗サイト?と言われる部類かもしれない。
そのオープンした時期、2000年頃は、その名の通り「貸切風呂」が人気となりつつ時代であった。
各マスコミで新しい温泉旅館の楽しみ方として紹介記事を多く見かけた。
その後すぐに、さらに贅沢に「露天風呂付き客室」がブームとなり、現在では新オープンの温泉宿には欠かせないアイテムとなっているのはご承知の通り。
「お籠り」「逃避行」「お忍び」・・・などキャッチコピーが受け、二人だけの温泉旅行に人気となった。
そして、2020年から、新型コロナウィルスが世界中に猛威をふるった。
地球上の人類に、移動する、旅をする自由を奪ってしまった。
それでも、最近では、少しずつ規制も緩和され、徐々に行動範囲も広がってきているが、ここ2年近くのコロナ禍を思えば、すぐにマスクなしで、2年前の状態で過ごしましょう・・・とはならない。
こればかりは人間の心理なので分からないが、ここ2年で世界は大きく変わった。
昭和の名ドラマ・石原裕次郎主演の「太陽にほえろ!」では、ボスのデスクの前で、部下の刑事は、ほとんどがくわえタバコをしていた。今では考えられない(笑)。
それと同じように、2019年までは当たり前の光景だった、密に飲んだり、騒いだりするのは、これからどうなるのだろうか?
温泉旅館も同様。どんどん景色が変わっているような気がする。
単価の高い露天風呂付き客室が早く予約で埋まり、リーズナブルな一般客室がガラガラの宿は多い。
少しでも感染リスクを下げようとする気持ちからなのか、頻繁に旅行に行けなくなったので、行ける時には贅沢に過ごそうと思っているのか分からないが、現実はそうなっている。
週末になると大混雑になる男女別大浴場や露天風呂は、小規模旅館では、時間を区切っての貸切体制にしているところも増えてきた。
これからもそんな距離感のある、セパレート型の温泉旅行が増えていくのか、気になるところである。