4月10日のヤフーニュースを見た。
ウォール・ストリート・ジャーナル発のその記事のタイトルは「グーグル、ホテル予約事業を強化」。
内容は、「ホテルの情報に画像やレビューを追加して、米プライスライン・グループや米トリップアドバイザーなどの旅行情報サイトに近づけようとしている。・・・米オービッツ・ワールドワイドの幹部によると、同社のようなオンライン旅行代理店はホテルと直接関係を結ぼうとするグーグルの動きを警戒している。・・・グーグルはホテル検索の取り組み強化によって、同社のように宿泊予約サイトへのリンクを掲載しているトリップアドバイザーと競合することになる。」
まだアメリカの旅行業界の話だが、今のネットの世界は、ボーダーレスの時代。
いつ、日本にその状況がやってくるか分からない。
さらに記事の後半には、驚くべきことが書いてあった。
・・・グーグルの新広告はパソコンで「ニューヨーク ヒルトン ミッドタウン」と検索入力すると確認できる。グーグルの従来型のリンクの右横に表示されるボックスには、多数のカスタマーレビュー、バーチャルツアーを始める「中を見る」ボタン、チェックイン・チェックアウトの日付を入力するタブが含まれている。「グーグル・マップ」でも同様の結果が表示される。この広告はスマートフォンにも導入され始めている。
そして、その記事はこう締めくくられている。
・・・ユーザーが日付を入力すると、グーグルの新しい宿泊料広告が表示される。業界幹部らによると、ホテルや旅行代理店は、ユーザーの旅の情報が得られることからこうした広告を奪い合い、グーグルの従来型の広告より多くの料金を支払いそうだ。
いまから、3年前に当ブログで、「じゃらんネットが無くなる日」を書いた。
当時は様々な反響を、関係者から受けた。
そして、ほとんどの方が半信半疑だったようにも思える。
しかし、時代は動き出した。
まさに、「その日」が近づいてきた感はある。
グーグルが、日本でこういった動きを予想するとすればこうだ。
例えば、ユーザーが、ある温泉地名を検索すると、チェックイン・チェックアウトの日付を入力するボックスが表示される。
空室の宿が表示され、そのひとつをクリックすると、宿の公式HPへとぶ仕組みだ。
つまり、じゃらんnetや、楽天トラベルといった“中間業者”を飛び越えて、グーグルが宿と直接関係を結び、“産地直送”の「直接販売」を促すということなのだ。
また、記事にはこうも書いてあった。
・・・グーグルは大手ホテルグループとの関係も構築している。ホテル運営大手の米ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスは、傘下のホテル78軒の「バーチャルツアー」をグーグルのサイト上で提供している。ヒルトンのデジタル事業グローバルヘッドを務めるジェラルディン・カルピン氏は、こうしたツアーを閲覧した人の方が予約しやすい、と語った。「ラディソン」ブランドを所有する米カールソン・レジドール・ホテル・グループもバーチャルツアーを利用しており、独自の特典制度と連動するオンライン決済にグーグルの「ウォレット」を採用する計画だ。
・・・バーチャルツアー?
わが「貸切温泉どっとこむ」は、膨大な情報量を誇る、国内唯一の温泉宿の宿泊レポートサイトであり、バーチャルツアーサイト。
自画自賛ではないが、このサイトは、まさに未来のための財産になるような気もする。