最近、若い人が旅行に行かなくなったと聞く。
財政的な問題もあろうが、「旅をする」事での、ある「期待感」が薄れているような気もする。
それは費用対効果とも言えるものかもしれないが、「これだけお金をかけたんだから、これくらい楽しいことがあってほしい」と思いながら旅に出てみると、実際は期待通りではなかった・・・・・ということか。
国内旅行に限れば、コンビニで手に入る「じゃらん」を見たり、ネットで予約サイトを見て宿探しをする人が当たり前となって、今や旅行代理店の窓口まで行って宿探しをする人は本当に少なくなった。
それは、情報革命と言えるインターネットの普及が背景にあるが、それは、”薄っぺらな”情報を、大量に、短時間で、手軽に手に入れることができるという事でもある。
その”薄っぺらな”情報で、宿を選び、実際に行ってみれば、自分に合う宿ではなかった・・・ということは多々ある。
場合によっては、宿泊料金だけで選ぶ場合もあるだろう。
そして”失敗”をし、「旅行をする」という事の価値感を見出せず、結果的に旅に出なくなるという悪循環があるような気がしてならない。
しかし、安い宿=悪い宿・・・では決してない。
「自分が求めている宿」に巡りあえれば、それは「いい宿」になる。料金だけではないのだ。
温泉には効能があるように、「旅」にも「転地効果」というものがある。
日常過ごしている環境から、まったく知らない土地に出向く事により、その地の空気を吸い、その地の料理を食し、その地で休む。それだけで、リフレッシュできるはず。
映画でも、テレビドラマでも、日常と違うものが見られるから楽しい。
しかし、それはしょせんバーチャルの世界。
やはり自ら行動し、リアルの世界に動いて欲しい。そうすれば新しい何かのきっかけや出会いが待っているかもしれない。
そういえば、映画やドラマは、そんなきっかけや出会いのオンパレードですよね。