ここのところ、訪日外国人旅行客が増えているらしい。
最近の円安の影響もあるかもしれないが、それでも、世界中の人たちが日本に興味を持って旅行しているのだから、嬉しい限りだ。
国別の訪日旅行者数の推移をみると、韓国を除いて、アジア圏がやはり好調だ。
そんな中、国内の宿泊施設の今後の課題は、北米・ヨーロッパ圏のさらなる集客だろう。
そこには、伸びしろ、そして大いなる可能性が潜んでいるからだ。
集客のツールは、旅行会社から、ネット広告、クチコミサイト、予約サイトなど色々あるが、一番肝心なのはやはり、自社のウェブサイト。
しかし、私の知る限り、そのウェブサイト、公式HP(ホームページ)は、日本版の” 焼き直し” がほとんど。
単に、日本語を、英語などの外国語に翻訳しているものばかり。
果たしてそれでいいのだろうか?
答えは、NOだ。
日本を初めて訪ねる外国人にとって、日本はまさに未知の国。
言葉だけでなく、文化も違えば、環境、習慣も違う。
シンプルに言えば、日本人旅行客とは”視点”が違うのだ。
興味のあるポイントというか、知りたい、確認したい個所が、日本人とは圧倒的に違うのだ。
大手メーカーが、新商品を開発する際に、それが女子高校生を対象にしたものであれば、事前に女子高校生のモニターにそれを試してもらったりして、本音の部分の意見を収集する。
それで慎重に商品を完成形に近づける。
しかし、それでも、売れないものは売れない。
もちろん、ここまでしろとは言わないが、対象となる国を想定しての公式HPのレイアウトデザインは、日本版とは変えるべきだろう。
そこに打開策、対応策を見つけた宿泊施設は、国内同様、海外でも直接予約客が多いのは当たり前。
インバウンド対策は、その国の事を想定して考えれば・・・という事。
何でも、相手の気持ちを考えて・・・は、どんな場面でも重要なんですね。