温泉分析書を読めて、その適応症や、入浴効果を解説できる存在。
それよりも、温泉の素晴らしさを周辺の人々に教えてくれる存在。
そんな、温泉ソムリエ認定者は、2018年12月現在で、1万5000人を超えたと聞いた。
毎年、どんどん増えていることもすごい。
ニッポンの温泉は、そのほとんどが、温泉宿や入浴施設が管理運営していることによって守られている。
そして、そこに人が足を運ぶことによって、経済がまわり、次の時代へとつながれていく。
私は、ここ数年、その温泉ソムリエの方々と、会食したり、お酒を飲んだりする機会が増えるようになった。
それぞれ、土地によって、温泉の思いは違うだろうが、根本はいっしょ。
みんな、「温泉が好き」という気持ちが溢れている。
「温泉」がきっかけになって、人がつながって、新しい出会いをたくさん見てきた。
そして、人によっては新しい生きがいを見つけることができた人も見てきた。
また、「温泉」に何かしら救われた人も多いだろう。
温泉ソムリエは、「温泉のファンクラブ」会員のような存在かもしれない。
ファンがいるところは、やはり“熱い”。
SNSを使ってメンバーを募り、温泉めぐりツアーを計画している人もたくさんいる。
その熱い存在がいる限り、ニッポンの温泉の未来は明るいと思う。
2019年も、できる限りの「温泉」、そして「温泉ソムリエ」の人たちと出会い、新しい喜び、感動を体感したいものだ。