日本語は、世界の様々な言語の中でも、習得するのに難しいと一般的に言われている。
しかし、最近インバウンド需要が伸びる中、日本語を話せる外国人が徐々にではあるが増えていると聞いた。
それは、我々日本人にとって嬉しい事である。
それだけ、ニッポンに興味を持っていてくれて、さらには、観光目的以上に、もしかすれば日本で仕事を探そうとしている人が増えているという事でもあるからだ。
日本語を話せる外国人が、例えば、温泉旅館で働くとする。
私は想像しただけで、ある種の化学反応を起こす可能性が高いと感じてしまう。
その人がまず母国語で、SNSやブログを使って、働いている宿の様子を書いたとする。
間違いなく、その母国の人たちが反応する。
温泉旅館は、日本の文化の中でも、ミステリアスな部分が数多くあるとよく外国人旅行客が聞く。
だからこそ、外国人目線で、その宿を紹介すれば、いままでなかった客層を掘り起こせる。
自分に置き換えてみると、知らない国に旅行するときに、その国に友人がいたとする。
高い確率で、その国の情報をその友人に聞くだろう。
つまり、日本語を話せる外国人を温泉旅館で雇用できれば、自前でインフルエンサーを抱える事ができるという事なのだ。
我がニッポンは、インバウンド大国であるフランスと同等の潜在的観光資源を持つと私は信じている。
そのキーは、「日本語を話せる外国人」を育てる事のような気がする。
国と国が外交するときに、通訳が必要なように。