もう秋が来た。
たしかつい最近まで暑かった夏があったような・・・。
しかし、この時期は、ようやく気温が下がり、温泉がいっそう恋しくなる季節でもある。
10月下旬、上高地周辺の温泉宿をめぐっていた時、さっそく紅葉と露天風呂を楽しもうと考えた。
良質な温泉と絶景がコラボすれば、それこそ最高の癒しの時間となる。
目で紅葉の絶景を楽しみ、カラダを温泉の恵みで包まれる。
少しのぼせそうになったら、半身湯から出て、風で体温を少し下げる。
そして、また湯に浸かる。
本当にいいものだ。
ただ、大自然に溶け込むようなロケーションの湯宿は、たいがいアクセスがよくない。
登山を楽しむ人や、秘湯めぐりが好きな方が好むような温泉がそうだ。
しかし、これも、もうすぐインバウンドの波がくる気配。
有名温泉地や、アクセスが整った観光地は、たくさんの外国人旅行客が押し寄せてきた。
そして、それがさらに周辺に、奥に広がっていく傾向が見える。
日本人だけの楽しみだったものが、いつの間にか国際色豊かな風景に変っていく。
それも少し寂しい気もしないでもないが、こればかりは時代の流れ。
ニッポンの素晴らしいところを知ってくれる、興味を持ってくれるのは、日本人として嬉しい。
温泉を中心に、地方が活気づいていけば、なおさらいいこと。
ニッポンは、国土が小さい分、山と川が流れる風景と、海辺の開放的な風景が、数時間もあれば同じ日に楽しめる利点がある。
そのコンパクトさを利用して、様々な旅行プランを企画することができるのだ。
紅葉と露天風呂は、世界的にみても商品価値は高いと見た。
それをうまくジョイントさせた魅力ある宿泊プランが、やはり人を旅に向かわせるに違いない。